便利な顔認識マーケティング

便利な顔認識マーケティング

最近、少しずつ浸透してきているマーケティングの一つに「顔認識マーケティング」というものがあります。

これは高解像度カメラを利用することで、複数の人間の顔データを同時に抽出することが出来る優れたもので、そこに写る人たちの年齢と性別を識別出来ます。

このマーケティングサービスを利用することによって、効果的に来場者の情報を把握することが出来るため、新規顧客の開拓やリピーター顧客を増やすための戦略が立てやすくなるメリットがあります。また来場者に合わせた広告の表示が出来るというメリットもあります。

すごく便利なマーケティングの方法だと思いますが、どうやって一人一人の年齢と性別を認識することが出来るのかなと不思議に思います。そしてこの顔認識のシステムに私が写ったら、何歳だと認識されるのか気になります。

実年齢よりも若く認識されると嬉しいけど、きっと高度なシステムを使っているはずだから、実年齢に近い年齢と認識されるのでしょう。それから女装している男性などの場合は、どちらの性別として認識されるのかなと気になります。

顔認識マーケティングのイメージ
顔認識マーケティングのイメージ図

モニターに顔を向けるだけでいい顔認識システム

技術進歩で精度が向上した顔認識システムはいろいろな場面で活用されています。

ユニバーサルスタジオジャパンは年間パスポート利用客に顔認証システムを導入しました。初回利用時に顔登録しておけば、2回目から年間パスポートリーダーにかざして、認証用カメラ付きモニターに顔を向けるだけで入場が可能です。

そしてデパート、ショッピングモールでは利用客が気づかない内に顔認識されてることがあります。個人特定するぐらいの精度はないですが、店内モニタや防犯カメラなどの映像から利用客の性別、年齢などの属性を認識して、時間帯による利用客の変化といった情報を調査をしてセールスやプロモーションに役立てています。

また、顔認証システム技術を利用したスマホ用アプリシステムが開発され、手軽に顔認証システムが体験可能なFACELOCKは顔認証によるダイヤルロックなど基本操作以外に、光の足らない場所で認証を可能にするトレーイングシステムなど本格機能を備えたスマホアプリなのです。

チケット売り場にも導入される顔認証システム

顔認証システムが一般化されて便利さの半面でデメリットも出てきました。

今フェイスブックやツイッターなどのSNSで顔写真や誕生日など公開してる方が多いですが、顔認証システムでネット検索してみれば、そうした個人情報を知られてしまうケースがあります。

アメリカの大学で行われた顔認証システム実験で92人中29人が瞬時に特定できたみたいです。町中の防犯カメラでも顔認証が可能になればいつどこを通ってどこで買い物したなど生活パターンなどすべて判明します。

逆に精度低い顔認証システムは別人と認識されたりします。最近ライブのチケット販売に顔認証システムを取り入れてることがあって、これは人気アーティストのチケットをオークションで高額で転売する行為を阻止するためですが、一切の転売禁止してしまえば、何らかの事情でライブいけない人が友人にチケット譲るといったことが不可能になります。

そして、いくら顔認証システムが一般化しても導入にそれなりコスト、手間がかかり、コストは入場者が負担して、どうしても入場料が高くなります。

顔認識マーケティングにはデジタルサイネージが有効

デジタルサイネージとは所謂電子看板のことです。

駅や空港、高速道路のサービスエリア、ショッピングモール、ホテル、展示会の会場などでよく見かけます。

最近では、広告を表示するだけでなく、前に立った人を映し出してAR技術(拡張現実)でリアルタイムに映像を加工して表示したり、カメラと顔認識システムを利用して見ている人の属性にヒットしやすい広告を表示したりできます。

デジタルサイネージの最も良い所は、全てデジタルデータで集中管理ができるというところです。表示するデータを変えるだけなので、従来の看板のように貼り換えたりする手間がありません。また、ネットワークにつながるタイプのものだと、離れたところから複数の広告を一度に変更するといったことも簡単にできます。

また、屋外にデジタルサイネージが設置されていることもあります。屋外デジタルサイネージはサイズが大きいケースが多いです。設置場所も様々なので、上述の遠隔一括管理のメリットがとても活きてきます。

屋外に設置する場合は、風雨や直射日光にさらされますので、耐久性がしっかりしたものである必要があります。

顔認識マーケティングを導入する会社とそうじゃない会社の差

顔認識マーケティングというのは徐々に普及してきている新しい技術であり、実際に会社が商品やサービスを展開するにあたって、これを活用するケースが増えてきています。

顔認識マーケティングを使うケースと使わないケースでは、その後の会社の利益に大きな差を生むことになるでしょう。

顔認識マーケティングを使うとマーケティングが効率的に行え、年齢や性別に関するデータが細かく入手できます。

それを生かしたマーケティングを可能にすることから、細かくターゲットを絞った商品やサービスを開発することがしやすいのです。

無駄を省くという言い方もできると思いますけど、顔認識マーケティングを使うと本当にピンポイントで、需要のあるところに商品を売り出せる、そのための広告を展開できるので、そのメリットを享受できるか?というのは大きな差になります。

だからこそ、顔認識マーケティングを導入する会社とそうではない会社では、結果的に利益に大きな差が出てくると思います。

顔認識マーケティングシステムのイメージ
顔認識マーケティングシステムのイメージ図

どのような認識メリットがあるか

どういった方がどういった時間に何目的に来店してるのかといった情報分析するのはマーケティングで欠かせないものです。

コンビニでposシステムでレジで会計をするときお客様情報も入れてマーケティングをしますが、購入しなかった方について情報までは分析できません。

顔認識マーケティングは店舗、イベント会場、展示会などでカメラを設置して来場者の性別、年齢分析やリピート客検出などをして情報を集めてマーケティングをします。購入有無に関係なく来店者の情報が得られて、より細かな分析ができるのです。

顔認識マーケティングは広告見た方の反応を情報で集めたり、ホテル内にカメラ設置してロビーで来客導線分析などに利用可能です。

顔認識によりカメラ前に立った人の性別、年齢などを推定して、その方にとって利用価値高いクーポン発行とサービス応用が可能です。

顔認識マーケティングはいろいろなシーンで応用が期待されるのです。そして人の表情、年齢などその方の姿から分析するのが顔認識マーケティングなのです。